M字ハゲにはヒオウギエキスが配合の育毛剤が効果的

M字ハゲは、額の生え際から薄くなっていく症状で、おでこの中心の髪の毛だけ残るので、額の生え際がアルファベットの「M」の字に見えるということで、M字ハゲと呼ばれているのですが、この症状が厄介な理由は、進行が速いため、薄毛が気になり始めてすぐに症状が進み、一気にこの状態になってしまうことなのですが、この改善に効果的な育毛剤の成分には何があるでしょうか?

まずM字ハゲの原因ですが、これは男性ホルモンのテストステロンが、II型5α-リダクターゼという酵素の作用を受けてDHT(ジヒドロテストロン)という物質が生成されると、この影響によって薄毛になるAGA(男性型脱毛症)になってしまうのですが、この原因を引き起こすものにはほかには生活習慣があり、例えば不規則な生活や偏食、運動不足、睡眠不足、などによって起こることもありますし、そのほかにも遺伝によってII型5α-リダクターゼ酵素の働きが活発だと、結果的にDHTが作られやすくなるため、活性力の高いII型5α-リダクターゼ因子を両親のどちらかが持っている場合にはリスクが高くなることがあります。育毛剤に配合されている成分でM字ハゲに効果的なのは、アヤメ科の植物から抽出されたヒオウギエキスで、イソフラボン誘導体と呼ばれる成分が多く含まれていて、この成分の働きによって抜け毛の原因になるII型5α-リダクターゼの働きを抑えて、テストステロンがDHTになって抜け毛を増やしてしまうのを防ぐ働きがあると考えられています。イソフラボン誘導体には女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きがあり、男性ホルモンの増えすぎを女性ホルモンの量で中和させることで、ホルモンバランスを整えて脱毛を防ぎますし、そのほかに女性ホルモンの働きであるヒアルロン酸やコラーゲンの働きを促進することで、頭皮の保湿を行い頭皮環境を整えることで毛母細胞を活性化させることもできます。AGAはヘアサイクルの成長期・退行期・休止期の3つのサイクルのうち、成長期が短くなってしまい、髪が太く長くなる前に抜け落ちてしまうことで進むのですが、ヒオウギエキスはII型5α-リダクターゼを減らし、DHTの生成を抑制することで、ヘアサイクルの成長期を正常化させるのに役立つので、ヘアサイクルのうち成長期が短いという場合に有効です。また、頭皮の老化はストレスや紫外線によって起こるのですが、これらの影響によって生成されるのがMMP-1という物質で、体内のコラーゲンを分解してしまう働きがあり、コラーゲンが破壊されてしまうと潤いがなくなり、頭皮の老化が進んで抜け毛が増えてしまうのですが、ヒオウギエキスにはMMP-1の生成を抑制してくれる働きがあるので、頭皮の潤いが維持されて抜け毛を予防することができます。ヒオウギエキスは刺激を受け取るレセプターと外界からの紫外線などの刺激が受け取られるのを防ぐことで、頭皮の潤いを維持して髪が成長しやすい頭皮環境に改善させてくれますし、医薬品ではなく天然の植物由来の成分なので、つけ過ぎなどで刺激を与えすぎなければ、副作用のリスクもほとんどなく利用できるというメリットがあります。

ヒオウギエキスのメイン作用が、女性ホルモンと似た働きをするイソフラボン誘導体によって、AGAの原因となる男性ホルモンを中和してAGAの進行を抑制してくれるということがわかったでしょうか?
これによってヘアサイクルの成長期が長くなり、太く長い髪が育ちやすくなりますし、その他にコラーゲンを破壊してしまうMMP-1の生成を防ぐことで、保湿効果を発揮して頭皮環境を整えてくれるというのが育毛剤の有効成分としてヒオウギエキスが使われている理由です。

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